「土質基礎に関する「DX技術」技術報告会」で技術報告実施(札幌)

北海道土木技術会　土質基礎研究委員会主催の、第22回技術報告会　「土質基礎に関する「DX技術」技術報告会」において、技術報告を行ないます。

開催日時：
令和6年2月27日(火) 13:00～17:00
場　所：
北海道大学 学術交流会館(1F 小講堂)
主　催：
北海道土木技術会　土質基礎研究委員会
技術報告タイトル：
デジタルトルクレンチを活用した補強土壁の新たな品質管理手法

当日使用する資料はこちらからダウンロードできます。


【報告内容】
補強土壁は壁面工に作用する土圧と盛土内に敷設した補強材の引抜き抵抗力との釣合いによって安定を保つ構造物である。一般的な盛土材の品質管理基準である500㎥に1回の現場密度試験では、局所的な不良土の混入や締固め不足を見過ごすリスクがあり、補強土壁の変状に繋がる恐れがある。そこで、多数アンカー式補強土壁の補強材に標準装備されたターンバックルをデジタルトルクレンチで回転させた際の抵抗（トルク）を直接計測することで、盛土材の適否をその場で簡単・頻繁に把握可能な品質管理システムを開発した。標準装備された部材を用いて盛土材の品質管理を施工の進捗に合わせて実施できるため、補強材などを改良せずに現行の現場密度試験を補完することが可能である。このシステムによって変状リスクを低減した補強土壁の構築が期待される。