工法概要

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工法概要

   多数アンカー式補強土壁工法は、コンクリート製壁面材と盛土内に数多く配置したアンカープレートとをタイバーで緊結し、壁面材とアンカープレート群に挟まれた盛土材料を拘束補強することによって安定を保つ土構造物で、高い耐震性能を有するとともに、比較的幅広い土質を盛土材料に用いることができる特徴を有している工法です。

「多数アンカー」は、わが国で独自に開発された補強土壁工法です。

 
 

特徴

  • 1 確かな構造安定性
  •     沈下や変形にも対応できる柔軟性を備えています。近年頻発する大型地震の震源地近くの実態調査でも、大きな被災は無なく極めて安全で安定した工法であることを実証しました。これまで、最大壁高25m超の実績があります。
 
  • 2 建設発生土の有効利用
  •     補強のメカニズムからも、建設発生土を有効利用できる工法のため、砂質土、岩ズリ、礫質土、粘性土などの有効活用が可能です。 道路計画のゼロエミッションの推進をサポートします。
  • 3 工期短縮と安全性
  •     タイバーに取り付けられたターンバックルによる壁面調整が容易です。また、使用部材はすべて工場制作のため、現場では工期の短縮が図れます。壁体内側のみで作業ができるため、険しい谷地での施工もスムーズに行うことができ、工事の安全性を飛躍的に高めています。
 
  • 幅広い盛土地形に
  •     用地確保が困難な都市部から、河川断面を侵せない峡谷部の付替え道路まで、あらゆる盛土の現場に適応します。垂直壁を雛壇上に構築する多段積擁壁や、壁面材で土を挟み込む両面壁などの計画も可能です。
  • 5 掘削量削減『ロックアンカー』 
  •     壁体背面の岩盤が強固な場合は、ロックアンカーとの併用で堀削土量の削減が可能です。建設発生土の抑制を推進するわが国の施策をふまえた合理的な工法です。
 
  • 6 デザインブロック
  •     壁面材は、通常タイプでもデザインが、施されています。その他、周辺環境に対応したデザインブロック・レリーフブロックも用意できます。

 
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